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常念岳(じょうねんだけ)・初めての北アルプス
day 2006.6.24(sat)~25(sun) weather 晴れ〜曇り style 登山(テント泊) menber mo-chanパパ(MP)&ママ(MM)

coures 1日目 → 一の沢登山道入口〜王滝ベンチ〜最後の水場〜常念小屋
2日目 → 常念小屋〜常念岳〜常念小屋〜最後の水場〜王滝ベンチ〜一の沢登山道入口

GPS経路
  
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梅雨入りして登山の機会がなかなか訪れない6月。天気予報とにらめっこしていると週末ドンデン返しで松本地方に太陽マークが!
金曜日午後MPから電話で「明日常念岳行くから食料準備よろしく!モーちゃんは実家に預ける段取りがついた」って。
何も問題ない!行くぞ行くぞ!さぁ・準備だ。キャンプの準備は私が中心ですけど登山の準備は食料以外は全て各自でやります。

昨年秋から登山を始めてやっぱり憧れは北アルプス。いつかは登ってみたい山がひしめいている。しかも短い夏しかチャンスはない。
7月には涸沢ベースで穂高岳にトライする予定なのですがその前にお姿だけでも拝見して気合を入れたいと次は常念岳と決めてました。
白馬方面へ行くとき左手に見える端正なピラミダルな山が常念岳。あの美しい頂上に立てると思うとワクワクが止まらない。
本当は蝶が岳まで縦走したいところでしたが今回は2日しかないので諦めました。

一日目は無理をせず常念小屋まで。素晴らしい槍・穂高の景色に飽きることなく見とれていました。
2日目早朝に頂上へ立ちました。天候はイマイチでしたが360度の展望は感動的でした。

バックパックは冬装備よりは格段と軽くなりましたが(5キロは軽いかな?)やはり重みは体への負担が大きいです。
もっと鍛えなくては・・・と思いました。



標高1250メートルの一の沢登山道入り口です。
本来は1キロほど手前の
一の沢駐車場を利用するようですがシーズンオフなのでこちらにとめることができました。
5台ほどしか停められません。奥の建物がトイレ。水場もあります。左上うっすらと雪が残っているのが目指す常念岳です。
右の写真の若者は信州大学の皆さんで松本から自転車でここまできて(すごい坂道なんですよ)これから登り始めます・若さっていいですね♪



登山届けを出して出発します。標高は1260メートルなので目的地の
常念乗越までは標高差1200メートルほどです。


スタート地点です。(9:17)

烏帽子沢到着(10:40)
沢の音を楽しみながら緩やかな道を進む。もう2.8キロも歩きました。

丸太の橋やはしごが各所に整備されています。
11時半に河原で昼食タイム。
出発時にアルファ米に水を入れて出かけたのでちょうど食べころでした。
(水だと60〜70分で出来上がりです)



夏場は水を入れて持参しても凍らないし冷たくてもよい味です。
短時間の昼食にはもってこいです!量も多くて力になります。
お赤飯と山菜おこわがお勧め♪

このあたりまでは緩やかな斜面の連続で登山というよりはハイキング気分。ルンルンと歩けました。
もうすぐ7月というのに大雪渓が出現しました。ひんやりした空気がちょっと不気味な感じでした。


笠原沢出合(12:30)
突然雪渓が。
常念岳が眺められるポイントでしたが霧で何も見えませんでした。


沢に沿ってず〜っと雪渓が続きます。

ここで隊長(MP)から「雪渓歩きが続くので軽アイゼン着用せよ」との指令が出ました。
この日のために6本アイゼンを買って行きました。クロモリの「リトルベアー卍」という商品をチョイスしました。
ホンの20メートルほどで山腹を巻く登山道へのはしごが設置されていました。
アイゼンをつけなくてもキックステップで充分でした。

沢の両壁からは落石が激しいようででっかい石がゴロゴロ転がっていました。実際に落石があり石同士が当たる乾いた恐ろしい音が鳴り響いていました。

実は隊長が大きなミスをやらかしそうになりました・・・
はしごを登らなくても雪渓から登れるといい張るのです。わたしゃ命が惜しいから絶対イヤだと言い張りましたけどね。

後に調べたところ積雪時は胸突八丁が通行不可で
最後の水場まで雪渓を歩くそうです。それにしてもヘルメットを被らないとヤバイかも?


胸突八丁通過中(13:00)

最後の水場↓前の雪渓トラバース。ここで必ず給水しましょ。
常念小屋に水場はありません。
↑の胸突八丁は転落事故が多いそうです。
道幅が狭いのですれ違いで谷へ落ちるそうです。
この時期落ちたら落下地点が雪渓なのでどこまでも
ツルツル滑って大変なことになりそうです。
この山一番の危険箇所でした。

→さっきの雪渓歩きの一件で隊長とは険悪ムード。
最後の長い急登を無言でトボトボ歩きました。

パラダイスまでの1時間ほど足場の悪い急登ガ続きました。

登ってきた松本方面の空は曇りですが槍穂高方面の空は真っ青・・・もしかしたら・・・という期待で大汗かいてひたすら登ってました。
開けてきましたよ〜〜!!まだ見ぬ世界はどうなのよ?


雪渓の向こうに常念岳

岩場にミヤマキンバイ



この景色が徐々に見えるんじゃなくて右にカーブするといきなりキタ〜〜ッになります。
常念乗越到着(14:10)標高2456メートルです。

槍ヶ岳は本当に天をつく槍の穂先でした。思ったより残雪が多くて驚きました。

赤い屋根が常念小屋。ここ常念乗越に建っています。大正8年に築かれた歴史ある小屋です。
この景色は一日見ていてもいいよ〜〜。残雪と緑のコントラストがいい!まずはビ〜ルを飲もう!

少し場所をかえて・・・手付かずの自然は美しい。
こちらは明日登る常念岳です。岩と這い松のコントラストが美しい。左の雲は常念岳に跳ね返されて回転していました。

場所を変えて常念岳を写してみました。ゴアライズの青が左に小さく見えます。

常念小屋のテント指定地は意外と狭いです。シーズン中は先着順なのかなぁ。石がゴロゴロなのでサーマレストなどがあったほうが快眠できます。
テン場専用の簡易トイレが3つあります。チップ制ですがテン場利用料に含まれているそうです。トイレットペーパー完備でした。
ちなみに利用料は@600。ビールはスーパードライ350が@500でした。ビールは常温だったので雪渓の雪でひやしました。


こちらは横通岳
縦走すれば大天井岳〜燕岳〜中房温泉へのルートが魅力的です。

テント内からはこんな風景が・・・最高のテン場でした。

夕食も終わって寛いでいます。空の青&ゴアライズの青ベストマッチでした。

大自然に抱かれてる感じでしたよ。
↑はアライテントのゴアライズ2です。
今回初めてフライシート無しで使ってみました。
昼間と夜の気温差が大きく夜露が激しかったです。
朝起きたときは内側が少し結露していました。

昼間は半そでショートパンツでもOKですが夜はフリース&薄いジャケット
パンツの下にもアンダーウエアーが必要でした。



今回の最高グッズはこれ!両足で200グラム。幅調整もできます。
登山靴を脱げる開放感はかなりの快感です!
そろそろ19時というのにこの明るさ。雲が山に沿って流れていました。
明日の準備をしておやすみなさい・・・山の夜は早いです。


今回であった高山植物・・・小さくて見逃してしまうようなお花たち・岩場で可憐に咲く姿は心休まります。


ミヤマキンバイ

イワカガミ

ニリンソウ

ミネサクラ

シャクナゲ?

ヤマアジサイ



24時ころトイレに行ったときはこぼれそうな星空でしたが3時起床のときはない!今日は曇りですかね・・・・
まだ周囲は真っ暗ヘッドランプをつけて山頂アタック開始です。
登山道は全て岩場。真っ暗な中コースペンキを見つけながら急斜面をジグザクに登ります。
標高差は400メートルほど・・・朝の運動にはちょっと辛いものがあります。

早起きのおかげで時間とともに変わりゆく空の色が楽しめました。岩陰から雷鳥さんが出てきました。↓

明るくなってみるとこんな怖いところ歩いていました。
テン場ははるか下・・・。

4:40  8合目通過。

テン場から見えるてっぺんはまだ頂上ではなくて三股ヘの分岐点のある鞍部からまた一登りしたところにあります。


4:30山の稜線が赤く染まってきました。

赤槍。

完全に日が登りました。思ったほど晴れなくてちょっと残念でしたけど標高上げて目線に槍穂高が見えたのは感動でした。

5:20常念岳山頂到着。お賽銭を入れて安全に帰宅できることを祈りました。

頂上でやっと槍・穂高の全貌が見渡せました。


頂上は岩場で狭いです。10人も立てば満員御礼という感じです。もちろん貸切でしたよ。
360度の眺めを少しだけアップします。ローパスが汚れていてお見苦しい点ごめんなさい。


左は蝶ケ岳。奥には乗鞍岳や御嶽山(奥)も見えます。

槍ヶ岳〜北穂の超上級者向けコースは見るだけで充分。

大天井岳・燕岳方面。後方は白馬連峰。

槍ヶ岳から右に目をやると双六岳・三俣蓮華岳・鷲羽岳方面。


方向音痴と知識不足なので山名違っていたらご指摘ください。
山頂を15分ほど堪能してテン場へ戻ります。何しろ寒くてジッとしていると震えました。この日は常念小屋で5時時点8度だったそうです。頂上は5度くらい?
岩に印されたペンキを見つけながら下山です。高度感があってちょっと怖かったですよ。


分岐・三股方面へ行くと前常念岳経由で下山できます。

はるか下界の常念小屋へ下山です。

山腹はず〜〜っとこんな感じの岩稜帯です。

槍〜〜っ!
3時半から出かけて6時20分テン場に戻りました。
空身での行動はとても楽でした。

ここで前常念岳へと分岐しますが・・・
左の注意書きには
前常念岳へは8合目まで登って分岐を三股方面
進むようにとありました。
ここからの前常念岳コースはコースは積雪期は通行不可。
夏場も落石の危険が大きいそうで自粛したほうがよさそうです。


2日目はあまりよい天気ではありませんが雨の心配はなさそうなのでゆっくりと撤収です。
9時にこの景色と別れて下山開始しました。朝から山頂ピストンしたのですでに足が疲れています。
下山は思った以上にきつかった・・・帰宅後2〜3日は激しい筋肉痛に泣きました。


常念小屋から100メートル地点ですでに槍穂高の風景とはサラバです。
下山前の記念撮影。
車が待っている一の沢までは5.7キロの道のりです。
9:00出発!


私の胸についているバッグ↑は「hobo chestbag」のSサイズです。Sサイズはあまり見かけませんがOD BOXで見つけ一目ぼれしました。
頻繁に使う小物がたくさん収納できます。このポジション的にジャマかなぁ?と思いましたが行動に支障なく快適に使えました。
空身で山頂行ったときはショルダーにして貴重品を持ちました。(ショルダーのヒモは付属でついていました)
ただしチャックを閉めないで下を向くと収納物が落下します。これで私はT-9を水没させました。


1つ目の雪渓。お尻で下る私。(好きでやっているのではありません)

胸突き八丁通過中。落石が怖くて焦ります。

2つめの雪渓。水戸黄門様の杖が頼りです。

12:40無事(カメラ以外)一の沢登山道入口に戻りました。


思った以上に疲れは大きかったですが初北アルプスはとても満足できました。

-常念岳- information
http://www.mt-jonen.com/
標高 2857メートル
位置 常念岳登山
山小屋 常念小屋
非難小屋 冬季のみ小屋の一部
幕営地 2箇所(トイレ脇&その先の這い松地帯)
水場 途中沢の水場多し。
胸突八丁先が最後の水場。
トイレ 登山口と常念小屋テン場専用
パーキング 登山口は5台ほど可能。
1キロほど手前に20台可能。
mountain top
home

装備
   MP
MM
バックパック デイナデザイン ブリッジャー(66L) デイナデザイン ボムパック(52L)
ポール ---------- ----------
テント アライテント ゴアライズ2 ----------
シュラフ マウンテンハードウエアー ファントム15メンズ マウンテンハードウエアー ファントム15ウイメンズ
シュラフカバー ---------- ----------
マット サーマレスト プロライト3レギュラー サーマレスト プロライト3女性用
火気 プリムス P-153 プリムス P-153
ガス プリムス 250×1 プリムス 250×1
コッヘル スノーピーク カップインチタン スノーピーク カップインチタン
カトラリー スノーピーク チタンカトラリー スノーピーク チタンカトラリー
ナイフ スパイダルゴ   スパイダルゴ エンデューラパシフィック
スノーショベル ----------   ----------  
ピッケル ---------- ----------
アイゼン クロモリ リトルベアー卍(6本) クロモリ リトルベアー卍(6本)
ツェルト アライテント ビバークツェルト1 ----------
ザックカバー デイナデザイン パックフライ デイナデザイン パックフライ
レインコート パタゴニア ジェットストリーム&
レインシャドー
パタゴニア レインシャドー上下
ヘッドランプ ペツル ミオライト3 ブラックダイアモンド ヘリオン
ランタン ---------- ----------
GPS ガーミン GPSmap60CS ---------- 
銀マット 130×200 ----------
座布団 ユニフレーム ざぶとん ユニフレーム ざぶとん
食料 ---------- 岳食・アルファ米・レトルト・お菓子など4食分
2リットル(プラティパス) 2リットル(プラティパス)
アルコール ---------- ----------
薬セット ---------- 常備薬&三角巾など
着替え 上下1セット 上下1セット
防寒着 フリースシャツ フリースシャツ
カメラ キャノン 20D ソニー サイバーショットT-9