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mountain report-37 |
硫黄岳(南八ヶ岳)・・・2760m |
day | 2007.2.10(fri)~12(sun) |
weather | 晴〜曇〜雪 | style | 登山 | menber | MP(隊長)&MM(副隊長) |
coures | 稲子湯〜みどり池〜本沢温泉〜夏沢峠〜硫黄岳・・・・ピストン |
GPS経路 |
ACTIV LOG |
待ちに待った硫黄岳登山の3連休がやってきました。
今回は天気図を見ても不安な要素はなく余裕を持った2泊の行程で出発です。
稲子湯に車を駐車・本沢温泉テン場をベースキャンプに11日は天狗岳12日は硫黄岳という予定でした。
初日10日は本沢温泉方面への登山者1号で前日降った新雪サクサクと青空の中気持ちのよい登りでした。
11日夜から予想外の雪が降り出して朝になっても止まずで少し予定変更がありましたがなんとか12日に硫黄岳山頂を踏むことができました。
標高の高い八ヶ岳連峰には雲がびっしりで風は強かったものの雲が取れることはなく楽しみにしていた南八ヶ岳の絶景は見ることができませんでした。
雪山に慣れるという点では有意義な山行だったと思います。
1日目(2月10日)
10日深夜稲子湯に到着。
稲子湯パーキングには公衆トイレがありますが冬季閉鎖でした。
冬季は稲子湯温泉内で貸してくれますが使用可能時間は朝9時からと張り紙がありました(がび〜ん)
稲子湯温泉のパーキングは一日300円の有料です。無料パーキングは車上荒らしが多いらしくここは安全なので安いものです。
本沢温泉までの登りは凍結箇所はなかったのでアイゼンは不要でした。
稲子湯温泉でパーキングの受付をします。7時50分出発です。 |
穏やかな樹林帯をのんびり歩きます。鳥のさえずりが心地いい。 |
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しらびそ小屋が近くなると雪深くなってきました。 |
10時しらびそ小屋(みどり池)到着。 看板の後ろが凍結した池です。本来はその先に天狗岳が見えるはず。 |
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こじんまりとしたレトロ感たっぷりのしらびそ小屋。 とても評判の小屋のようです。隣接したキャンプ場もあります。 チップ制のよく清掃されたトイレがありました。 |
みどり池を過ぎてすぐ・ここが天狗岳・硫黄岳の分岐となります。 |
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本格的なラッセルになってきましたよ♪標識をしっかり見て進みます。 |
最後に急斜面を下るとこの分岐。 |
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12時30分本沢温泉到着。 キャンプ場は↑本沢温泉のかなり手前にあります。 受付はこちらで。 |
受付を済ませ来た道を戻りテン場へ。 テン場は新雪が積もっていました。 登山道から通路を作ってテントの大きさに雪を踏み固めました。 |
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当然まずは乾杯です。冷蔵庫要らず^^ この日は2度くらいあってとても暖かな気候でした。 |
テン場からは硫黄岳が見えますがこちらの空はすっきりしていません。 |
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☆本沢温泉キャンプ場について☆
テン場使用料→1人1泊600円
温泉→野天・内風呂(石楠花の湯)とも1回600円・・・・野天風呂はちょっと遠くにあります。積雪期は滑落しないように行きましょう(本当です^^)
トイレ→往復15分はかかると思う場所・・・受付の時「トイレはどちらを使わせていたでけます?」と伺ったら「う〜〜んこの上のなら」といわれました。
公衆仮設トイレで使用可能は1部屋です。かなり汚れた状況で使用には勇気が要りました。
こういった意味で女性向ではないテン場かもしれません。我慢しすぎで病気になるかも?
水場→テン場から1分の小川。煮沸しないと使えませんが雪を溶かすガスと手間が省けてすごく助かりました。
ビール→350ml・500円 500ml・650円
☆今回のペグ。積雪期限定ですが☆
100円ショップで買った竹を20センチくらいに切り分けます。
2本一組で十字にして張り綱に引っ掛けます。雪に埋めます。雪で固めます。
軽いし威力は抜群だったようです。どこでも大きな石ころや岩があるとは限りませんので有効な手段だと思います。
2日目(2月11日)
昨夜は18時頃に寝ました^^
夜になってからかなり本気モードで雪(重たい雪)が降ってきたようでテントを叩く音でびっくりでした。
5時に起床しましたが止みそうもなく今日の予定を練り直しました。
明日も登れなかったら残念なので今日のうちに硫黄岳に登ってこよう・という計画に。
7時30分本沢温泉出発。 後方へ進めば白砂新道で天狗岳へアクセスできるのですが冬季閉鎖です。 |
7時37分野天風呂分岐。 ここから斜面をトラバースして5分ほど歩いたところにあります。 |
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わっせわっせ!夏はジグザクの道も積雪期は直登でショートカットできます。 |
樹林帯のこの辺りは風も穏やか・・・行く手の強風を甘く見てました。 |
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☆今回からピッケルの持ち方変更しました☆ 60センチのスリングをたすきがけにしてカラビナで腕タイプのリーシュコードと連結しています。 これだと斜面によって右左の持ち替えが楽だし。 休憩するときも雪面に刺したまま両手が使えて休めます。 (岳人2月号を参考にしてみました) |
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最後の急登を頑張ってヒュッテ夏沢につく頃には吹雪き。 ここで冬装備を整えて硫黄岳核心部へ向かいます。 |
左側は雪庇になっているので注意です。 この先の樹林帯を抜け森林限界になると山の顔が変わります。 |
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風は強いし何も見えない。 殺伐とした斜面をジグザクに登ります。 さすがのMPもカメラをザックにしまいましたので私がT-9で撮影です。 |
目だし帽までは被ったのですがサングラスで行ったのはまずかった。 コンタクトレンズが凍りつきました。ゴーグル持っていたのに・・・ 体が風にあおられる程です。撤退! |
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夏沢峠にて一休み。硫黄岳・天狗岳・オーレン小屋分岐になってます。 この夏沢峠を挟んで八ヶ岳は南&北と分類されているそうです。 |
野天風呂分岐。MP行く気満々! この頃になって青空が見え登れなかった硫黄岳が気になるものの 相変わらず吹雪いているようだ。 |
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証拠写真・・・掲載ギリギリ温泉美人(爆) |
女性の方へ・・・ このお風呂は完全混浴です。 着替える場所もありません。 冬は髪の毛濡れたら即座に凍ります。 白濁しているので入っちゃえば大丈夫。 最初はいくらワタクシでも尻込みしましたよ。 でもMPがメチャ気持ちよさそうで勇気を出して飛び込みました。 脱いでいる最中オジサマ2人組が・・・ぎょえ〜〜。 でも大自然ですからなんか許せちゃいました。 着替えの最中は決してこちらを見るなとお願いしました(笑) 硫黄泉ですが素晴らしくお肌ツルツルで驚いちゃいました。 寒さでガビガビになっている顔も化粧水つけなくともしっとりでしたよん。 |
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テン場はこんな感じ。好きなところ圧雪してね。この日は5張りほど。 |
16時20分もう夕食準備。 テント内は狭いので食べる寝るも意外と体力要ります。 あとなんでも凍ってしまう恐怖も大変^^ |
☆今回初めてマウンテンハードウエアのシュラフ<ゴーストSL>使いました☆
持ち運びのときはグラバイトギアーの<エアコンプレッサーL>で小さくしていますがこれが力が要るんです。
私の力では最後のツメが甘くイマイチ小さくできません。
取り出すと魔法のようにでっかくなるんですよ!2人用テント内はこれで空間がなくなります。
ダウンジャケットやらふくらみ系が多い冬のテント内は本当に狭さとの戦いです。
・・・で使い心地は・・・・そりゃーもう暖かですよ。
就寝時の気温的には前回の黒百合ヒュッテと同じく−15前後。今回はダウン系は脱いで軽装で眠っても暖かでした。
<防水透湿素材コンデュイットSLを採用したシェルに800フィルダウンを1,190gも使用。寒気や水の弱点となるシームは全て溶着され、浸入を徹底的に排除>
↑メーカーの説明通りだと思いましたよ。
このスペックは大げさと感じる方も多いと思いますけど寝るときの快適さは翌日につながりますから担げるならダウンの多いものを。
3日目(2月12日)
昨日と同じ道を登ります。今日こそ山頂目指します!
MPのギャラリーもヒツコイと思うのでこちらサラッと。
6時出発・硫黄岳に月が沈みます。 |
東の空は赤みを帯びてきました。 |
モルゲンロートに身を置く爽快さはいいですよ〜〜。 |
風に耐えながら森林限界をザクザク登ります。 |
7つのケルンに導かれながら山頂が近づきます。 |
一瞬の横岳。 |
よーく見て下さいね。ブロッケン現象です。T-9なんでシャッターチャンス逃しちゃいました(涙) |
爆裂火口も一瞬しか姿を見せてくれません。かなりゾクゾクの世界でした。 |
2日かかりでどうにか頂上を踏めてうれしかったです。たぶん−20度くらいだったと思います。 |
3連休ならではのゆったりした計画が立てられ無理なく行動できてよい山行になりました。
ますます雪山が好きになったMP&MMでした。
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