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mountain report-41 |
北アルプス・燕岳 標高2763m |
day | 2007.4.28(sat)~30(mon) | weather | 雨〜吹雪〜雷〜快晴 | style | 残雪登山 | menber | MP(隊長)&MM(副隊長) |
coures | 1日目・・・・中房温泉〜第一ベンチ〜第2ベンチ〜第3ベンチ〜富士見ベンチ〜合戦小屋〜燕山荘 2日目・・・燕山荘〜燕岳〜畦岩〜燕山荘 3日目・・・燕山荘〜燕岳〜合戦小屋〜富士見ベンチ〜第3ベンチ〜第2ベンチ〜第一ベンチ〜中房温泉 |
GPS経路 |
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ACTIV LOG |
2007年GWは登山と決めていました。
普段はmo-chanと共に登るトレーニングの山ですがこの辺で本番の山です。挑戦したのは残雪多い北アルプス燕岳。
燕山荘がオープンしている心強さと雪山初心者も無事登れるようにと立てられた道案内の赤旗の安心感。
初日は吹雪と雷という春山らしい不安定な気象。冬山と春山を同時に味わえ嵐の後の超快晴のなか絶景も堪能できた素晴らしい山行でした!
今回はわたくしMMがGX100で撮影した画像でレポートを作りました。ところどころMPの20Dの画像も使っています。
つたなく・ひつこい写真レポですがどうぞ♪
初日28日は本格的な雨だったため2人ともカメラはザックに収納。写真は一枚も撮りませんでしたので文章でレポートします。
27日19時しゃくなげ荘到着。温泉に入りさっぱり!
その後30分ほど真っ暗な落石注意のクネクネ道を走る。
真っ暗でなにがなんだかだったが無事登山者用の第一パーキングに落ち着く。(トイレも水もなし)
トイレは中房温泉の登山口(公衆トイレ)または有明荘(荘内)を使えます。
22時頃就寝。この時間は空には月と星。
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28日4時起床。本格的な雨と時々鳴り響く雷。雨はいいけど雷だけは勘弁してほしい・・・
10台ほどの車が・・・みな迷っている様子。
とりあえず準備万端整えて有明荘へ情報収集がてらトイレを借りに行く。
今日さえ我慢して歩けば明日からは晴天が続くらしい。
雨対策万全にして予定時刻を2時間ほど過ぎて7時過ぎに出発!かなり強い雨。
中房温泉の登山口で登山届けを出して出発!
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中房温泉(7:26)・・・出発
第1ベンチ(8:02)・・・通過。水場があります。
第2ベンチ(8:30)・・・・小雨になってきて暑いので服装調節休憩。
第3ベンチ(9:10)・・・・雪がまとまってきたので冬装備を整える。時々青空も見え天気回復を思わせ気分ものってくる。
富士見ベンチ・・・見過ごして通過。すこし通過した地点で軽く食事タイム。日向じゃないと寒い。
合戦小屋(11:00)・・・何故か天気は下降気味。本格的な風雪となってきた。この後は尾根なので早く通過しようと考える。
小屋を出てすぐに雷が鳴り始めより一層風雪強く地吹雪状態。
合戦の頭(11:34)・・・・目だし帽とゴーグルを着ける。
何回か防風体制をとりながら赤旗を1本ずつクリアしながら進む。何も見えない。
燕山荘・・・苦しい最後の急登を登りきると燕山荘の看板が・・・ホッとするが玄関へ回る道が一番の強風地帯で砂地なのでピッケルも使えず怖かった。
引き戸を開けるとどこからこんなに・・・という大勢の登山者が。
まったく視界がなく地吹雪き状態ですぐにテント設営する気になれない。他のテント組みも小屋泊まりにするか悩んでいる。
脳天気なMP隊長はまったく悩んでいなかった。とりあえず生ビール飲んで前使用者の雪ブロックが残るエリアを少し広げて設営。
強風と雪は谷底から容赦なく吹き上げてくる。一晩中テントを激しく叩きつけました。18時には就寝。疲れているので爆睡できましたよ。
余談・・・燕山荘のスタッフは好感度ばっちり!心から<北アルプル燕岳へようこそ!>っていうおもてなし。
小屋泊まりじゃなかったけどトイレを拝借したり食堂でビール飲んだりと心地よく使わせていただきました。(トイレはまだ雪の中らしく館内利用でした)
同じ経営の合戦小屋また有明荘しゃくなげ荘も同じく素晴らしいスタッフだった。
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そして絶景の予感はMPがトイレに行った21:30確信に変わりました!
28日 21:30・・・・月明かりに浮かぶ燕岳(右)と裏銀座の山並み。まだビシバシの強風が続いています。(20D) |
3組のテントは無事か〜〜?燕山荘の明かりと中央には槍ヶ岳が浮かびます。(20D) |
さぁ〜お約束のモルゲンロートが始まるよ!と思うと眠れなく(笑)やっと朝が来ました。
4:40AM・・・MMは夜テントから出なかったのでこの景色を見るのははじめて。昨日はこの標識さえも見えなかった・・・感動中デス。 |
4;45AM・・・テン場の端っこは雪庇。自然の造形美。 |
4:47AM・・・すでに撤収しているグループが。青いテントが我が家のアライテント・ゴアライズ3。後方が燕岳。 |
4:54AM・・・MPは極寒スタイルでご来光カウントダウン。遠く浅間連峰から太陽が顔を出します。 |
4:57AM・・・真っ赤な太陽が少しずつ登ってきます。下界は雲海の下です。(20D) |
5:05AM・・・大天井岳(左端)への表銀座の尾根にも光が差しました。初めて見る槍ヶ岳の小槍も見えます!槍ヶ岳から続く穂高連峰もくっきり。 |
5:10AM・・・4枚の写真をパノラマにしてみました。燕山荘から西の景色はこんな感じです。 |
5:22AM・・・地吹雪は続き太陽がボーっと見えます。 |
6:20AM花崗岩の芸術・燕岳へ出発します。 |
6:25AM・・・昨日降った雪ですっかり雪山に逆戻りな感じ。風はまだ強しです。 |
7:00AM・・・山頂からの景色。重なる尾根筋が美しい。 |
7:00AM・・・山頂からの景色。手前は北燕岳。北燕岳後方は立山・剱岳・後ろ立山連峰。右は餓鬼岳。 |
実はMMまだ高所順応していなくて燕岳山頂へ向かう途中非常に気持ち悪く・・・MPを残し急ぎテン場へ戻りました。
こんなことじゃ富士山は無理だなぁ。どうすれば治るんだろう?
しかし↓のイルカちゃんはしっかり撮影しておきました。この朝は目に雪がついて可愛かったです。
一眠りしてお味噌汁飲んだら急に元気になったMM。
本来は29日は日帰りで大天井岳(おてんしょうだけ)ピストンするつもりでしたが時間的に無理そうなの蛙岩(げえろいわ)まで尾根伝いをお散歩へ。
稜線を辿り中央のピークが大天井岳。続く稜線には常念岳・蝶ガ岳。また表銀座コースの喜作新道・東鎌尾根を辿れば槍ヶ岳です。 |
裏銀座の山並みも美しい。高度間ある尾根歩き。MPは気長に雷鳥を撮影中です。 |
10:00AM・・・蛙岩に到着です。槍ヶ岳に近づいた感じです。げえろいわ・・・どういう命名なのか気になるが資料がない。かえるには見えないなぁ。 |
蛙岩の冬季ルートはまるで冒険♪楽しかった。フル装備のザックじゃ引っかかって通れないかも・・・
蛙岩通過するとまたこんな贅沢な景色。どこまで行っても贅沢(笑) |
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散歩からもどるとテン場がにぎやかになっていました。稜線ですので景色は最高!でも風は強いです。 今回はスコップを持参する余裕がなく山荘で借りました。本当は緊急用としても持参しないといけないです。 |
蛙岩の少し先まで行ってみるがまたもや強風が吹き荒れてきてテン場にもどることにする。
昨日強風の中でテント設営したので気に入らない部分があるので修正。
その際MMがピッケルでテントのバスタブ破いちゃった!いや〜〜久しぶりに冷や汗でました。ガムテープをお借りして緊急補修。
補修テープは常に携帯ですね。早速購入してきました。
その後燕山荘で生ビールを飲んだりしてまったり休憩。早々の夕食も済ませてアーベンロートを待つ。
18:13PM・・・陽が傾き始めました。結局20張りほどのテントが。それぞれに要塞の如く雪ブロックを積み上げています。 |
そのときを狙うカメラマンたち。あまり赤く染まりませんでした。GX100のISOを800にしたらこんな写真になります。 |
相変わらずの強風に頭を叩かれながら就寝。いつになったら風止むの?
願いがかなって3時起きの時点では風が弱まっていました。
今日は暗いうちに燕岳に登ってまたモルゲンロート激写予定。
4:30AM・・・燕岳山頂一番乗り。マイナス10度だが風が止むと寒いと感じない。 |
ポールポジション確保して出番を待つ20D。 |
5:02AM・・・MMはピークから少し降りたところで撮影。 |
北燕岳斜面が赤く染まってきれい。 |
モルゲンロート堪能してテン場へ下山。
さびしいいけど撤収しなくちゃ!
中房温泉下山時は大晴天で往路には考えられなかった絶景がいつまでもついてきました。去りがたしとはこのことです。
アイゼンは第2ベンチで脱ぎましたがその後も滑りやすい斜面で疲れました。
いつまでも槍ヶ岳が見えるもんだからMPひつこく撮影中。 |
往路はこのあたりで吹雪と雷と戦っていました。こんな景色があったなんて想像もできませんでした。 |
合戦小屋ではジュースを2本購入あまりの暑さにす〜〜っと飲んでしまいました。 名残は尽きませんがそろそろ樹林帯に入ります。 |
11:07AM・・・最後の休憩場所。第一ベンチ。暑い暑い・・・もう一がんばり! |
11:30AM・・・無事中房温泉到着。 |
車道を10分ほど歩くと第一駐車場。文明社会へもどりホッとする瞬間。 |
覚書
<燕山荘>テン場・・・@500円/1泊 水・・・250円/500mlペット 生ビール・・・700円 缶ビール・・・500円/350ml
<交通費>中央道・・・@4100円/相模湖〜豊科 ガソリン代・・・約10000円
<装備>