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mountain report-42 |
<五竜岳>北アルプス・後ろ立山連峰 標高2814m |
day | 2007.5.7(mon)~9(wed) | weather | 晴れ⇔曇り | style | 残雪登山・テント泊 | menber | MP(隊長)&MM(副隊長) |
coures | 1日目・・・五竜とおみスキー場〜アルプス平〜小遠見山〜中遠見山〜大遠見山〜西遠見山〜白岳〜五竜山荘 2日目・・・五竜山荘〜五竜岳(ピークは踏めず)〜五竜山荘〜唐松岳方面散歩〜五竜山荘 3日目・・・五竜山荘〜白岳〜西遠見山〜大遠見山〜中遠見山〜小遠見山〜アルプス平〜五竜とおみスキー場 |
GPS経路 |
ACTIV LOG |
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2007年GWは前半は燕岳。
後半はキャンプとも考えましたがMMの両親がmo-chanの面倒を見てくれるといってくれたのでまた登山。
5〜7日の予定が天気と共にずれ込んでGWとはいえない日程となりました。
本来の予定は八方尾根から唐松岳でしたが直前に八方尾根のゴンドラが整備休業と知り愕然・・・
急遽お隣の五竜とおみのゴンドラを利用して遠見尾根で五竜岳に向かうことに。
3日間天候には恵まれましたが遠見尾根は結構ハードで白岳直下は雪崩を間近にみてビビリまくり五竜山荘テン場は常にド強風。
結局五竜岳は厳しすぎてピークまではいけませんでしたが今回も色々と教訓が学べて有意義でした。
前回の北アルプス3大急登・燕岳山行で筋肉が強化されたままで筋肉痛もなく体は楽でしたが精神的にはとても疲れました。
貸切の山で撮影でき貴重な3日間でした。
今回も一部を除いてMMがGX100で撮影した画像でレポート作ってみました。
MPの<gallery-isao.com>でも写真をアップしています→
6日は大雨・・・出鼻をくじかれるが明日からは一変晴天のはず。
所沢の実家にモーちゃんを預ける。関越道〜上信越道を走り長野ICで降りる。3時間ほどで到着。
あまりあっさり着いてしまったので一風呂。白馬道の駅で翌日まで睡眠。
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7日予報と違ってどよよん。見えるはずの白馬連峰が何も見えない。
五竜とおみスキー場の第一駐車場(無料)に車を止める。一番のゴンドラ8:15に乗り込む。一瞬にして雲の中。おいおい・・・大丈夫?
後ろのゴンドラ乗り場にはウォシュレット付トイレがあります。
ゴンドラ料金・・・・往復@1600+荷物代往復@400
乗車口には登山届けポストがあります。
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アルプス平駅は雲の中。不安。トイレ寄ったりしていると雲が取れてきた!
スキー場を登山の格好で歩くのは初体験。斜度が緩いようで結構あり最初から疲れちゃいました。
8:40出発・・・景色がなくなると怖いのでリフト横を歩く。変な気分^^ |
9:00・・・一登りして地蔵の頭。あ〜らまた何も見えない。 |
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9:25・・・いきなり急な見返り坂登りきる。 |
10分後・・・尾根道にはいったら急に雲が切れてきた♪ |
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遠見尾根道の果てに目指す五竜岳が見える。 |
右手には・・・唐松岳から白馬三山。かなり感動の世界。 |
景色が見えるのと見えないのでは天と地の差です。足取りも軽く初めて見る景色に撮影も力が入ります。
春の雪は厄介です。時々腰くらいまで体が埋もれてしまうのです。まぁそれも楽しいくらいの青空でしたが。
ここから見渡せる山の世界はどこも急峻にそそり立っていてすごい威圧感です。
尾根道も左右の傾斜がきつく極端に痩せている箇所や雪庇も。景色を楽しみつつ最重要課題は安全歩行でした。
登りは白岳に取り付くまではアイゼンは不要でした。
遥かなる遠見尾根。左手には威風堂々の鹿島槍ガ岳。 いつも2ピークの優美な姿を見ていたのでこんな荒々しいバットレスがあったとは。 姿が変わっていく鹿島槍ガ岳を眺められる遠見尾根っていいんじゃない?とルンルン。 |
巻き道に進んだので小遠見山は立ち寄らず。
11:00・・・・鹿島槍ガ岳の絶景ポイントでランチ休憩。 幸い弱風が心地よい。 |
痩せ尾根注意! |
すっかり天候も回復してアップダウンは激しいものの絶景散歩と相成りました。
11:30中遠見山到着。 五竜岳〜鹿島槍の険しい稜線も見渡せます。 |
鹿島槍北壁。なんという険しさ・・・ゾクゾクします。 ちらっと南峰も見えてきました。 |
これだけ長い尾根ってあり〜〜?おねっ!おねっ!とか口走りながら歩きました。
遮るものがなく顔がヒリヒリしてきました。雪の照り返しはすごい威力です。
この年齢になって日焼けはよくないですね〜〜。
13:00休憩。 |
目指す五竜岳も正面に近づいてきましたね〜〜。こちらもなんという険しさ。 |
自然の造形美は美しい。けど雪庇は踏み抜かないように注意しなくては。 |
大遠見山〜西遠見山を過ぎると遂に真っ白な白岳へのトレールが見えてきました。
一旦下りになる手前でアイゼン装着しました。
写真中央下の潅木帯では腰くらいまで埋まること多くバランスを崩すは自力で脱出できないわですっかり弱気になってしまいました。
MMはここで撤退して大遠見あたりでテント泊しようといったがMPがいけるところまでというので仕方なく・・・
左上の雪庇が崩れて目の前で雪崩れを見ました。すごい音です。巻き込まれたらとても助からないと感じました。
歩いたのは一番右のルートです。わかりにくいですが斜度はかなりきついです。
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渾身の一歩↓で恐怖は終わりましたがここからは気象が一変。立山から吹き上げてくる強風との戦いが始まりました。
15:30五竜山荘到着。
まずはビール。そして幕営。この日はすっかり疲れてごはん食べるのも億劫なくらい。
もう寝ちゃおうかと思ったらなんだか外の光が美しく・・・
正面には立山・剣。右には唐松。左にはドンと五竜岳というすごいシチュエーションのテン場。
この日は小屋のスタッフ以外誰もいません。さびし〜〜っ!
五竜山荘アーベンロート。 |
立山に夕日は沈みます。 |
テントはこんな好位置に・・・ってほかに誰もいないよ(笑) 前使用者のブロックを増設&補強してゴアライズ3がすっぽりはいってます。 ねぐら作りはビール飲んだ疲れた体に相当堪えました。 |
<小屋の情報>
トイレ・・・無料。汲取り。朝晩は雪が固まりますので左の斜面に滑落しないよう注意が必要です。
トイレに座った景色も絶景・・・撮ったのMPですからぁ。 |
ビール・・・500ml800円。350ml600円。
水・・・500mlペットボトル300円。天水1lL100円。(春の雪はきたなくて溶かしてもひどい味でした)
幕営料金・・・今回はまだ整備ができていないということで無料でした。
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そして翌日8日。
5時前からモルゲンロート待機しました。
明ける唐松岳。 |
五竜岳へのトレール。 山荘の横に青いテント見えますか?自然の前ではつくづく人間なんて小さなものさと思ってしまいます。 |
怖い痩せ尾根も光がやわらかく染めます。 |
モルゲンロート撮影後五竜岳へ登ります。
たぶん頂上は踏めないだろうと感じていましたので危険を感じたらすぐ撤退と決めて出発しました。
案の定強風と雪がカチカチで私達の技術では無理でした。ここはあっさり撤退です。
高度感と下りはMPのほうが弱いようです(笑)
座り込むMP。下界からちゅ〜〜って吸われそう(笑) |
早々に撤退したので暇になってしまいましたが下山するには時間が遅いしもう1泊することに。
スナップを数枚。
アクションカメラマン足踏ん張ってます。 |
テント前から見ると。 |
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ゴアライズ3テント内部。シュラフ2枚でもう床は見えません。 ゴアライズ2のときはもっと狭くて大変でしたよ。 |
GX100のタイマー初使用。設定2秒にしてました(笑) |
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暇なんで唐松岳に少しでも近づきたいとお散歩。 途中トレースがなくなったので撤退。 |
所々残雪がありましたが這い松が見事な縦走路。 それにしても風が強く歩くのも一苦労。 |
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山荘の売店。飲料水たくさんお世話になりました。 |
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雪ブロック越の夕日。 |
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9日最終日。
なるべく早く下山したかったので3時起き。
5時半には身支度整って下山開始
一歩一歩。 |
五竜岳とMP。 |
緊張の糸がほぐれた瞬間・・・ガングロでノリノリ(笑) |
五竜岳のGWの風物詩<武田菱>の雪型が。 |
毎度ヒツコレポご覧頂きありがとうございました!
温泉・・・白馬かたくり温泉<十郎の湯>(7日) 白馬塩の道温泉<ガーデンの湯>(9日)