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鹿島槍ガ岳(2899.1m)&爺ガ岳(2669.8m)・北アルプス後立山連峰
day 2007.8.25(sat)~27(mon) weather 晴⇔霧 style 登山・テント泊 menber MP(隊長)&MM(副隊長)

coures 25日(土)・・・扇沢無料パーキング〜(柏原新道経由)〜種池山荘〜爺ガ岳〜冷池山荘テン場
26日(日)・・・冷池山荘テン場〜布引岳〜鹿島槍ガ岳(南峰)〜鹿島槍ガ岳(北峰)・・・ピストン
27日(月)・・・冷池山荘テン場〜爺ガ岳〜種池山荘(柏原新道経由)〜扇沢無料パーキング

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ギリギリまで南アルプス北岳と迷っていましたが天気運のいい北アルプスに決定。

鹿島槍ガ岳は5月の遠見尾根からの荒々しい姿。またスノーボードでいったスキー場からは優雅な双耳峰の姿。
登ったらどんな山なのかとても興味がありました。

今回は爺ガ岳を経由して辿るポピュラーで安全な扇沢基点のピストンコースを選びました。
ほぼ天気に味方されていく先々の絶景を楽しめました。

レポート使用カメラ・・・・RICOH CAPLIO GX100  レンズ・・・・一部ワイドコンバーションレンズDW-6使用

中央道・豊科からは悪路もなく快適な大町アルペンラインを走って23時ころ扇沢到着。
少し手前の登山道入り口付近のパーキングスペースはすでに満車であった。
トイレ&水がある扇沢の無料パーキングを利用。

扇沢は黒部への入り口ということで観光客がとても多い。

関電トロリーバスに乗ればトンネルを通って16分で黒部ダムにいけるというのだからすごい!
黒部ダムを作るのにはまずこのトンネルが必須だったとのこと。

4時まで仮眠。こぼれるような星空・・・これは期待できる。

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<1日目>
6:00・・・無料パーキング出発。


後の建物が扇沢のバスターミナル。上段Pは有料でした。

6:10・・・登山口出発。登山届けポストはこちらです。

6:55・・・八ツ見ベンチ通過。

7:15・・・ケルン。少し休憩。すでに種池山荘が遠くに見える。

今日はあそこまで歩けばいいんだ・・・ちょっとホッとする。

柏原新道は整備のご苦労がとてもよくわかる素晴らしい道でした。。

昨年の大雪で崩落が進みダケカンバが倒れている箇所がありました。
立ち止らず迅速に通過して・・・と看板がありました。

あと一息で種池山荘です。山荘手前は急登です。
柏原新道の登りは楽ではありませんが緩急があって気分的には楽でした。


9:45・・・種池山荘着。
ずっと太陽ぎらぎら。風はいくらか冷たいのですが登りはやっぱり汗が噴き出します。


種池はおたまじゃくし大のサンショウウオの稚魚がいっぱいいました。

初めて見るチングルマの綿毛・・・うれしかった♪

赤い三角屋根は昔からの建物で手前茶色い部分は増設した感じ。
格好の休憩場所でした。
本日の行動予定はここで終了!のはずでしたが・・・
9時45分にフリーになってしまっても貧乏性の私たちには耐え難く^^;

ビール飲むにも早すぎ・・・
体に聞いてみると「まだいけるよ!」って。
ということで次の山小屋「冷池山荘」の歩を進めることになりました。

お昼ごはんを食べロング休憩。
目前には立山がよく見えるすばらしい山荘でした。

トイレはチップ制。ペーパー有。手も洗えました。

テン場は山荘から岩小屋沢岳方面へ2分くらいのところにありました。
オートキャンプ場?と見まごうようなよく整備された平坦地です。
風景はなかったような気がします。


10:30・・・種池山荘出発。
山荘の先には爺ガ岳ヘの美しいトレイルがはっきり見えます。遮るものがなくて暑そうだ・・・


種池山荘を後に。

まずは爺ガ岳南峰を目指します。

10分もすると鹿島槍が迫ってきます。
鹿島槍とX雲を見ながら楽しく歩く♪
一見近そうに見えますが爺ガ岳をぐるっと右に回りこむので遠いのです。
冷池山荘からテン場が徒歩15分とHPで知っていたがホントかも^^;

南には前回登った槍ヶ岳も見えてうれしかったなぁ。


11:30・・・爺ガ岳南峰到着。
剱岳にかかる雲が取れてきてみなさん見とれてました。
MPも三脚出して本気モード突入。


赤い屋根が種池山荘。
正面が岩の殿堂剱岳。雪渓も素晴らしい!
私たちがアタックできるのは頂上から左の部分で右はロッククライマーの領分。

記念撮影の人が多くてなかなかこの標識が撮れなかった^^;無事パチリ。


爺ガ岳は3ピークで南峰が主峰でこのあと中峰〜北峰と続く。
中峰は登りたかったが帰路にしようとショートカット(帰路は霧で断念したので心残り)
冷池山荘までは見事なハイマツ帯の稜線。気持ちよすぎる!お猿さんともこんにちわ。


崖っぷちに建つ冷池(つめたいけ)山荘。
冷池山荘へは冷乗越まで標高下げてまた樹林帯を登ります。
この頃になると頭の中は「生ビ〜ル!」の大合唱になります。


13:30・・・冷池山荘到着!
今日の行動も終わり・・・でもテン場はもっと上なのだ・・・もうヘロヘロ。


テン場受付を済ましてまずはビール!
ビールは受付でチケットを買った上交換所で注いでもらいます。
ユニフレームの座布団すっかりマークさま用。自分のお尻には敷けないMP^^;

←なところで飲まなくても階段の上に展望台がありました。
「鹿島槍に乾杯」です。
超☆贅沢な時間です。


購入した水各自2.5リットルザックへ入れてビール飲んで重くなった足を引きずってテン場まで一登り・・・ぐるじ〜〜って感じでした。

メインのテン場は←なのですが結構混んでいました。
X雲のときは1張りしか見えなかったのに・・・

手前のハイマツ帯に左右一張りずつのプライベートサイトがありました。
ちょっと狭かったですけど迷わずそこにしました。

夜強風になりましたがハイマツのお陰でそんなに影響受けませんでした。

すぐ手前を登山者が通ります。
「上のテン場に張れなくて可愛そうに」って言われました。
狭くてよほど気の毒に見えたんですね〜〜。

かなりの傾斜地ですがもう慣れました^^;
「うらやましいね〜〜若かったらな〜〜」という中年男性も。
たぶん年同じくらいですよ!テント泊是非トライしてくださいねと。

冷池山荘情報・・・・

テン場使用料金は@500。生ビール@900。缶ビール350ml@500&500ml@750。水1リットル@150。
トイレは山荘の外来用を使用します。ペーパー有。和式&洋式各1室。手洗いもあります。(トイレで手を洗わせていただける幸せって結構なものです)
HPでは片道15分と書いてありますが空身ならば5〜6分で行けます。
標高差があるので気軽にという感じではありません。暗くなるとかなり怖いです^^;

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<2日目>

MP&MM登山隊の一番うれしい時間。自然の贈り物・・・モルゲンロートの時間です。
3時起床で心して太陽さんをお待ちします。


4:48地平線が赤く染まってきました。一面の雲海です。

テントは撮影にもベストなポジションに設営できラッキーでした。

まだ明けていない鹿島槍とテン場。

立山・剱岳も淡く染まってきました。

5:15・・・本日の太陽昇りました。毎度うれしい瞬間です。


5:40・・・モルゲンロートゆっくり堪能したら鹿島槍ピストンに出発です。
背中の荷物は軽く羽が生えたようです。


雲が秋を感じるなぁ。後方は3G=爺ガ岳。

淡いピンクのチングルマの綿毛がいっぱい!癒しの登山道。奥は布引岳〜鹿島槍南峰〜北峰。

びっしりな雲海。光を浴びて言葉にならない美しさ。

どこまでも続く雲海。

6:40・・・布引岳到着。まだ影が長い。

爺ガ岳長野県側に雲が跳ね返されています。
贅沢な環境で朝ごはんを食べる人ひとり。


7:35・・・鹿島槍山頂(南峰)到着。

振り返れは昨日から歩いてきた稜線。

正面にキレットの先の五竜岳〜唐松岳〜白馬岳が続く。
右はこれから進む鹿島槍ガ岳北峰。

キレット・・・ダレでも遠足のように行くのでびっくりでした。
単独の男性が団体の中高年ツアーとのすれ違いが最悪だとつぶやいていました。キレットも団体で通過するんですね〜〜出合ったらら怖いなぁ。

1時間ほど食事や撮影をして過ごす。
鹿島槍ガ岳ピークとされる南峰で戻ってしまう方も多いのですが私たちは時間があるので北峰まで。


まずはこんな岩場を下降します。少しデンジャラスでした。

無事岩場をクリアーして穏やかな吊り尾根に出ました。
まだ立派な雪渓が残っていました。

一登りで北峰です。近づくとあまり尖がっていませんね。

9:05・・・北峰着。こちらはメジャーでないのか看板も朽ち果てそうでした。

遠見尾根から見えていた北壁を覗き込む。誰か登ってこないかな・・・

MPさんまたそんな怖いところで・・・

またこの道を歩いて帰ります。徐徐に雲が発達してきました。
そろそろテン場へ戻りましょう。

色とりどりの高山植物が終わる頃見頃になる「トウヤクリンドウ」帰路は日を浴びてお花が開いてました。
山にはお花の名前を教えてくれる名も知らぬ先生がいっぱい!今回もたくさんの方にお世話になりました。


昼ごろにはテン場に戻って生ビール&缶ビール。
昼寝したいけどテント内は蒸し風呂・・・外も風が弱く日差しが強く夕方まで汗ダラダラ・・・
2400メートルの標高でこれじゃ下界はどうなの・・・と怖くなりました。
ガスで景色は何もないしちょっと退屈な午後でした。

夜になると小雨レベルの霧が・・・朝起きると結露で何もかもびっしょり。ゴアテックスでも太刀打ちできない湿気でした。
水分含んだ荷物は・・・重いです^^;

5:20・・・何も見えない中下山開始。


山荘手前でちょっと幻想的な風景。
ここだけに差す光。

山荘玄関。

こちらが冷池。

朝露に濡れたチングルマの綿毛。


途中種池山荘辺りから雲が切れてきて暑くなってきた。
いつも思うんですよね〜〜こんなに登った?って。
下山はMPがカメラザックにしまったのでスタスタと速度よく下山できました。

10:15・・・登山口着。
ここから扇沢パーキングまでアスファルトののぼりを5分ほど。


またもやアーベンロートには恵まれませんでしたが憧れの鹿島槍が微笑んでくれて満足な山旅でした。
ますます北アルプスの深さにはまってきました。

次はもっと北上!

前回45キロ歩いた筋肉が落ちていなくて体力的にもとても楽に行動できました。
毎週いけたらドンドコ筋力アップするのにな〜〜。
それにしても上半身が弱い。特に肩の筋肉。

残された課題は肩の苦痛が少ない新しいザックを買うこと^^;

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