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白馬三山  白馬岳(2932.2m)・杓子岳(2812m)・鑓ガ岳(2903.1m)
day 2007.9.24(mon)~26(wed) weather 曇〜雨〜晴 style 登山・テント泊 menber MP(隊長)&MM(副隊長)

coures 24日(月)・・・猿倉駐車場〜爺白馬尻小屋〜大雪渓岩室跡〜白馬頂上宿舎テン場
25日(火)・・・白馬頂上宿舎テン場〜杓子岳〜鑓ガ岳〜分岐〜白馬鑓温泉小屋テン場
26日(水)・・・白馬鑓温泉小屋テン場〜双子岩〜猿倉駐車場

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北アルプスは天気との相性が比較的よかったのですが今回ばかりは予想を超えた悪天候になってしまいました。

予想では1日目は曇りがちこそ2〜3日目は晴ベースが見込まれていた。
お花畑は終わっているにせよ白馬三山(白馬岳・杓子岳・鑓ガ岳)の稜線歩きや360度の景色は素晴らしいものだろうとウキウキでした。
一番のハイライト2日目が大雨でした・・・まさか一つもピークに行けないとは。

最終日は晴天となりましたがすでに鑓温泉まで標高を下げていたため素晴らしい山岳風景とまではいきませんでした。

しかし欲を言わなければ10月号のヤマケイでもダントツ1位の鑓温泉に3回も入ったし終わりよければの大晴天。
精神的にも色々あったしひどい天候だったにも関わらず怪我もなく無事下山できたことはよかったと思ってます。

やっぱり山はいい!!

所沢からのアクセスなので関越道〜上信越道で長野インターへ走る。
午前1時頃猿倉駐車場着。3連休最終日なので車の数はとても多い。かなり疲労していたのでバタンキュー!

少し遅めに6時起き。
昨夜は星空もなく思ったとおり曇り空の中歩き始めました。

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<1日目>
7:35・・・猿倉山荘出発。


駐車場は猿倉荘↑のすぐ下にあります。
きれいな公衆トイレ&洗面所(100円)があります。
登山届けはこちらで提出できます。

鑓温泉分岐。帰りはここから下山してきます。

30分ほど緩やかな林道歩き。

林道歩きが終わって程なくすると大雪渓の麓白馬尻小屋が見えてきました。
8:40白馬尻小屋到着。


「おつかれさん!ようこそ大雪渓へ」の大岩を生で見れて感激!
この小屋は毎年解体してシーズンになると建てるのです。
雪崩れの真っ只中に位置するのだから仕方ないことなのでしょう。
入り口に解体&建設風景の写真がありましたがそのご苦労に驚きました。

記念写真の定位置なんですが後に雪渓がない(笑)


白馬尻小屋までは曇っていても暑かった〜〜薄日が差してきて小屋のスタッフさんが巨大ブルーシートを広げて布団干しをしてました。
汗だくの体をゆっくり休めて9:10出発!


小屋を出てすぐは石がゴロゴロ。

段々と石と雪のミックス帯。
登りはまだアイゼンつけなくて大丈夫。下りはつけないと怖いよ〜〜。

すっかり雪渓になってから6本アイゼンつけて登ります。

パックリなクレバスもありますので気をつけましょう!


貸し出しアイゼンもあるという情報がありましたがどんなものかわからないのでmy6本アイゼン持参しました。
登りならなくても大丈夫ですがつけたほうが楽です。

大雪渓結構な斜度なんですよ〜〜お花の時期の大行列じゃなくてよかった〜〜自分のペースで歩けて。
雪渓上は冷蔵庫状態でかなり寒くゾクゾクです。白馬尻小屋ですっかり汗を乾かしておいてよかった。

途中「ここでアイゼンを外してください」との看板が。
雪渓がなくなると急に蒸し暑くなり服装調節らやお昼ごはんやらでまた30分ほど休憩。


白馬山頂小屋までもう一息のところで急に雲が切れて周囲が見えました。
いきなり見えたのでこの山なはに?槍ヶ岳&小槍(笑)
どうやら明日登る杓子岳?

登山道で可愛かったのがこの野苺ちゃん。
食べてみたかったけどお腹壊すとアレなんでやめておきました。


大雪渓が終了してからは厳しいのぼりが続きます。
お花畑を見ながらなら気分もウキウキなのでしょうが辛かった・・・。
でも時々こんな青空と稜線が・・・風も爽やかできもちいい♪


上の写真の場所からは白馬山頂小屋が見えるのですがなかなか到着できないんですよ^^;
こんにゃろ〜〜っ!と思いながら頑張りました。

雲行きも怪しくなった頃やっと到着しました。
13:45白馬山頂小屋到着!
まずはアルペンプラザで生ビールいっちゃいましょう!

←は小屋の下にあるレストランでメニューも豊富です。
左のテーブルがザック置き場。

生ビールとおでん注文しました。
テレビも見れるしFOMAも通じました。

テン場受付もこちらです。
小一時間お休みしてイザ!テン場へ。

生ビール@850×2
おでん@450×1
幕営量@500×2
350缶ビール@550×3
白馬豚カレー@900×2

以上がこちらで使ったお金。

テン場は↑のアルペンプラザからは少し離れています。でも2分くらい。
テン場専用トイレはすぐそばにあって便利でした。ボットン式でペーパーは無し。
トイレ付近にはタンクに入った水があり無料で分けていただけます。

テン場はよく整備されていてとても広く100張り可能だそうです。
ただし稜線ではないので晴れたとしても景色はないです。


雨が降る前に幕営できてよかった。後がテン場専用トイレ。

後方は白馬岳から杓子岳へ向かう稜線。

テントを張って荷解きをして夕食の準備でも・・・と思ったらポツポツきました。
強烈に降ったり小雨になったりを繰り返しています。そんな中到着する人も多く大変な思いをしていたようです。

i-modeで天気予報をチェックすると予報より下降気味で明日の昼間では雨。午後からは急速に晴れとのこと。

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<2日目>

朝4時におきて様子を見ようということで18時には就寝。
夜中トイレに行くと雨はやみ月も出ていてのでこれはいい!と思ったのは大いに甘かったです^^;

起床するも雨はひどく周囲は霧で視界10メートルほど。
またシュラフにもぐりこみ6時に起きる。
更新された天気予報を聞いても同じ・・・昼前には急速回復。でも今は長野県北部は大雨。雷注意報が出ていますと。南部ほど天気はいいようだ。

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何をするでもなくゴアライズの中で過ごす。
ここまで降るとシングルウォールは無敵ではなかった・・・シームコートしたのに天井からはジワジワと水滴が。床からは結露とも浸水ともいえない水が攻めてくる。
なにしろ地面は池なのだ。

最悪だったのは吹流し式のベンチレーションが強風でテント内に吹き飛ばされてきたこと。たっぷりと水が溜まっており最悪の状況だった。
それでなくともしっとりしているシュラフやサーマレストが被害に。

暴風雨の場合はベンチレーションをペグダウンまたはおもりを入れなくてはいけないことを学んだ。

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こんな状況で行く末を議論する。

@今日はこのまま停滞してもう1泊。明日白馬三山縦走して鑓温泉経由で猿倉へ戻る。
A雨が止まない時も遅くとも13時までに出かけ天狗山荘(鑓ガ岳と唐松岳の分岐のすぐ先)まで歩を進める。

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結局出かけたのは13時。天狗山荘に安全に到着できる時間であることは確かだが雨は相変わらずで風も強い。
レストランのスタッフに注意点を聞いて出発!
何とか快調に歩を進める。稜線での風が心配だったが恐怖というほどではなかった。
しかも雨はポツポツ程度。

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やっと天狗山荘と鑓温泉の分岐手前というところで富山県側から吹き上げる風が急にドン吹きになった。
何とかつかんだ分岐の木製看板につかまったまま2人とも動けなくなった。離したら飛ばされる!

タイミングを見計らって長野県側の岩陰に隠れる。不思議なことに風がない・・・

このとき15時10分。

@天狗山荘はあと20分の距離だが稜線。この風では到底無理だろう。
A鑓温泉は2時間半かかる。岩の難所もるし日没までに無事到着できるだろうか。
Bここでビバークして風が止んだら天狗山荘へ向かおうか。

まるでライフカードのオダギリくん状態・・・どうする?オレ?・・・話し合った結果Aのカードを選んだ。

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気は焦るが自分たちで決めた結論を安全にクリアすることを誓い出発。
魔法のように風が穏やかな長野側の斜面。
程なくすると雲が切れて八方尾根や白馬の街並みが見えるではありませんか。


16時やっと雲が切れMPはザックにしまったカメラを慌てて出しました。
昨日の13時以来一枚も写していないのだ^^;



天気が回復したので気分も少し落ち着く。
快調に下山。

最後に待っていたのが連続する岩場。
雨の影響でツルツル・・・あ〜〜怖かった。

岩場が終わってホッとしたらこの景色が見えた。
ヘッドランプを使わずに17時にはつけるぞ!と思った瞬間2度石ころにつまずいて後ろ向きに転がってしまった。
ザックがクッションになって怪我はしなかったが独りで起き上がれない体制になってしまいMPに起こしてもらった。
ゲゲッ!なことにホグロフスのゴアテックスのパンツのお尻が破けてました(涙)&帰宅してから右腕にすごいアザ発見。

ホッとしたときが一番気持ちを締めなくてはいけないです。
カメなMM隊にしては異例の速度で恐怖の分岐から1時間45分で到着!

楽しみだった温泉には満足いくまで入れましたが昨日までの悪天候のお陰でヘリが飛ばずビ〜ルが売り切れだったのは超心残りでありました。
その代わり「大雪渓」という地酒をテントの中でちびちび飲みました。
山史上初めての日本酒は思った以上に美味しかったです。もう寒いしね♪

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<3日目>

やっと青空が・・・一夜明けた写真をご覧ください!


朝一番に撮影した写真。
昨夜は月が美しすぎて星は地味でした。MPさん超ガックシでふて寝。

プールみたいにきれいな温泉。基本的に混浴です。
こちらがメインの温泉ですが女性専用もあります。
PM8〜9までが↑が女性専用となります。朝も専用タイム作って欲しいな。
左のオレンジはMPです。不意に女性が入ってきて実はたじろいでいます^^;

源泉かけ流しですからどんどん温泉が下界へ流れていきます。
もったいない気がしました。
源泉がちょうどよい温度でまったくうめていないそうです。

温泉の真下がテン場になってます。
広くはないです。奥が我が家のゴアライズ3です。一番谷側に設営しました。
残りのテントの方はグループで昨夜0時頃到着されました。一日で八方尾根からここまで来たそうです。
あの悪天候でよくぞ・・・という感じです。

稜線ではないので地味ではありますがやわらかい日差しがテン場に差し込んできました。
雲海の向こうには戸隠・高妻山・妙高・火打山が望めます。

温泉の湯気と雲のコラボが幻想的でした。

段々に整備された使いやすくプライベート感があるテン場でした。
この日は小屋もテン場も8割がた中国からの登山者でした。日本語が聞こえなくヘンテコな気分でした。
8月の槍ヶ岳では韓国の登山者がとても多く。
アジアの国では日本の山が大人気のようです!

4時おきで撮影して温泉入って道具を乾燥させてコーヒータイムして幸せな時間でした。
そしてMMの母に写真を送ったら・・・・「モーちゃん具合悪し。早く帰れ」と。
電話して症状を聞いてみるといつもの拾い喰いか・・・そんなにひどくなさそうなのでちょっと安心して下山開始。

ちょっと鑓温泉の設備を紹介。
テン場@500  温泉@300(入り放題)  大雪渓@600  コーラ@400  水@無料


テン場の人が利用できるトイレは2箇所あってこちらは女性専用風呂の裏手。
洋式水洗。ペーパー付でした。

温泉にマークさんもっていく変な人。
後の建物はスタッフの宿泊施設のようです。

こちらが女性専用お風呂。天井と壁があってちょっと閉鎖的。

ちゃんとした更衣室もあります。夜はヘッドランプ持参ですよ。

9:00下山開始。
白馬三山はどこでも水音が聞こえる水の山って感じでした。
普通は下山途中水音が聞こえてくるともうすぐだなぁ〜〜なんて思いますが白馬は水音が聞こえないところのほうが少ないくらい。
そのため橋が所々にかけられています。


この辺りは温泉お水も混じってると思いますがすでに冷たいです〜〜!

すごい水量で流れ落ちます。
話は違いますがMPさんもザック新調しました。
アークテリクスのBORA65です。三脚がすっぽり入るところが購入の決めてだったようです。

昨日雨と風と闘いながら歩いたであろう稜線。鑓ガ岳〜杓子岳。
結局頂上は通過せず巻き道を歩きました。
今回はそんなことで三山どこもピークには行けませんでした。残念!

11:55・・・小日向のコルからの白馬三山の絶景。やっとみれたよ・・・おそいよ・・・・一日。

この絶景ポイントで母より再び連絡が・・・「ひどいので動物病院へ行こうと思う」・・・待ってください・・・帰宅するまで・・・お願いします。
ここからはトレイルランの如く山を駆け下りました。
温泉も食事もなしで所沢へ急ぐ!思ったとおり悪いものを食べて吐いてゲリピーな状態。
急速回復して食べ物を欲しがって私たちを元気に迎えてくれホッとした。


そんなこんなでかなりドタバタな3日間でした。
トレイルランの結果ひどい筋肉痛になりました^^;

穏やかな雰囲気の山ですが歩いてみると結構きつくて危険な箇所もありました。また来年リベンジです。

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