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第2日目☆涸沢から北穂高岳往復

8月6日 涸沢テント場(5:15)〜南稜取り付き梯子(6:30)〜南稜分岐(7:55)〜北穂高岳山頂(8:05)〜涸沢テント場(11:50)

天候 晴れのち曇り 行動距離 行動時間 6時間35分(休憩1時間)

予定起床時刻3時を過ぎて4時起床。
昨晩ゆっくり寝て疲れも消え足の調子もストレッチの甲斐あって良好だ!

軽く朝食をとってイザ出発。
涸沢小屋右手からの登山口には警備隊がいて危険箇所や雪渓・天候についてアドバイスをくれる。ありがたい。
天気予報では崩れることはなさそうだ。
とはいえ夏は早い時間帯しかクリアーな景色が見れないし午後は雷の確率も高くなるので行動は早めにだ。

アタック用の背中の荷物はサブザックを使っています。
軽いとはいえアクシデントに備えて非常食やビバーク道具は抜かりなくけっこう重たい。

3000メートル超えは初めての体験。2700メートルくらいで高度障害が出ることが多い私。
心配だったけど頭痛薬とこまめな水分補給・時々深呼吸10回で乗り切れました。
何しろ疲れが大敵。認めたくはないけれど(笑)中高年だしゆとりを持った行動をしなくちゃね。


<5:15涸沢テント場出発>
さすがに朝は寒い・・・10度未満だったと思います。レインジャケットを着こんで出発です。


テント場は岩だらけですがよくみると縦横に通路があります。
奥の建物「涸沢小屋」へ向かいます。

「涸沢小屋」右手の通路が登山口につながっています。

いきなり雪渓歩きですが階段状に雪を切ってくれていますので
アイゼンは必要ありません。

20分も歩くと体も温まりレインジャケットはもう不要になりました。

登り始めて30分くらいはストックを使える登山道ですがその後はず〜〜っと岩稜帯です。
涸沢をはるか下に見て前穂高岳(以下前穂)を真横に見ながらの早朝歩きはなかなか快適でした。特に危険はありません。
ただし斜度があるので体力消耗しますし日向が多く滝汗です。


夏の到来が遅かったためお花畑はいまひとつ華やかではありませんがこの景色は素敵です。

前穂と大雪渓の景色を左手に見ながら気持ちよく高度を上げて行きます。

ストックをザックに収納して本格的な岩とのふれあいです。
3点確保を守って1歩ずつ。
滑り止めのついたグローブは必需品です。

意外や高度感に鈍感だったMM。

前穂の主峰が間近に見えてきました。高度感ある山歩きです。


<6:30難南稜取り付き到着>
こちらが北穂で一番危険とされるスラブ岩の登りと長めのハシゴです。
スラブ岩は豊富にホールドがあります。鎖は補助に使う程度です。
ハシゴは人工物なので足元さえ引っ掛けたりしなければ安全そのものです。その他危ない箇所にはボルトが打ち込まれていてが足場は確保されます。
そうは言っても落ちれば大事故・気を引き締めて。

早朝北穂小屋を出かけた登山者と出会う時間帯となりました。
すれ違いは慎重に。遠慮して端により過ぎると落ちますから安全な場所で譲り合いです。


スラブ状の長い壁を鎖に助けられてよじ登ります。

お次は5メートルくらいの梯子・・・ここを抜けるとどんな風景が・・・

難所を過ぎるとこんな景色。明日歩くザイテングラートと奥穂山頂がくっきり見えます。

光をあびた前穂もまた格別。

奥穂(左)涸沢岳(右)の間のVゾーン(白出のコル)に「穂高岳山荘」が建っています。

うっとり見上げるときは安全な場所で手は腰に(笑)バランス崩したら大怪我かあの世行き。

「北穂小屋」が見えてきた!すごい場所に建ってるなぁ〜〜雲の左端デス。

奥穂の背後になにやら黒い影・・・恐怖のジャンダルムです。

南稜テラスにある「北穂小屋」のテン場はありえない場所にありました。トイレまで20分。3000メートルに一度は幕営してみたい。

北穂南稜は切り立って怖そう。涸沢岳から奥穂に縦走するならここを通るらしい(ぞっ)


<7:50南稜分岐に到着>
これでもかっていうほどの岩稜帯の登りです。景色に救われて登っています。苦しくなったら深呼吸&給水。


南稜分岐に到着しました。少し雲が出てきました。

北穂小屋直下は危険な雪渓トラバースとの情報だったけど解けていて安心。


<8:10北穂山頂到着>
ちょっと出遅れたかガスが出てしまって槍ヶ岳の絶景は見逃しましたが
険しい北穂〜槍ヶ岳の縦走路・・・背筋も凍る滝谷・・・どっしりの山容の笠ケ岳も見え満足。
ゆっくりと休憩して山頂を楽しみました。
*北穂小屋のトイレは無料だったかな?靴を脱いで入ります。和式ボットンですがとてもきれいに清掃されていました。
飲み物は小さなペットボトル@300円でした。


1分前には後ろに槍が岳見えてたのにぃ〜〜。

遂に3000メートル超えました!公表は3106mなんですけどね。

1分前にうっすら見えていた槍ヶ岳。ありえない飛騨泣き〜長谷川ピーク〜大キレットが見渡せます。
鮮明な景色もいいけどガスや雲も幻想的でよいです。

滝谷の尖がった岩肌・・・怖すぎる。後方は笠ケ岳。でっかい山でいったい何日あったら登れるのでしょうか?

これより飛騨泣きを登る人々が見えます。大キレットでは断崖にへばりついてトラバースしている人が見えました。
8月13日に女医さんが滝谷側に滑落して亡くなりました。少しのミスが死に直結・・・怖い場所です。



雪渓(アズキ沢)の上に建つのが穂高岳山荘。後ろにそびえるはジャンダルム。

テント場俯瞰。テントの数が昨日より減りました。撤収中も多数。お盆前で平日並みかな?


<11:50無事に涸沢へ帰還>
明日は台風が来るという話題で持ちきりです。
ヒュッテの喧騒がイヤなので涸沢小屋で生ビール飲みました!心地よい疲れでまだお昼・・・最高の味だった!


怪我もなく無事涸沢に戻ってきました。

こちらは落ち着いた涸沢小屋。涸沢ヒュッテのような喧騒がなくて好ましい。

涸沢小屋のテラスからはこんな前穂の景色が楽しめます。
前穂って一番右の主峰から第8峰まであるんです。まるでゴシラの背中。
ここからはバリエーションルート(一般向きじゃないルート)前穂北尾根を登る登山者もよく見えました。
まずは無事を祝って生ビ〜ルです。かんぱ〜い!


テント場はこんな感じ。岩ゴロゴロですがちゃんと段々に幕営箇所が整地してあります。
しかしながらオートキャンプのノリでは無理です(笑)ペグは打てないで〜す!大きな石ころにロープを固定しました。


明日は下り坂の予報というのに夜空にはきれいな星が。
17時には寝るので(マジです)20時頃には一度目が覚めます。
MPが繰り出して撮った星空を数枚アップします。


涸沢小屋と北穂。まだ20:45ですがほとんど就寝中。

北穂小屋の明かりがポチッと見える。今日はあそこまで行ったんやなぁ(20:45)

涸沢岳と奥穂(20:45)

ここからは再度目が覚めちゃった午前3時頃の星空。吊り尾根。

北穂・涸沢岳

常念岳方面。


トップページ 8.6上高地〜涸沢 8.7北穂高岳 8.8奥穂高岳 8.9屏風パノラマ 8.10徳沢〜上高地


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